大田区は人口およそ73.1万人を抱える東京の南側の玄関口となる町です。この町を起業の視点で見たときに、どのような資源があるのでしょうか。

昨年度開催された「READY→Startup!HANEDA〜起業のための3Daysビジネスアソン」で出た論点を紹介しながら、地域の特徴を取り上げてみます。

【大田区×ビジネスアイデアのタネ①】
人とモノの流れを生む玄関口として
流通の拠点になる立地は大田区ならでは。羽田空港を擁し、東海道新幹線の品川駅(港区)からも至近、さらには青果市場である大田市場も抱え、人、モノともに東京の玄関口です。

東京~地方をスピーディにつなぐ
東京と地方のつながりでスピードを求めるようなビジネスは、このエリアが有利。全国から東京に拠点をおきたい事業アイデアや、東京から地方に展開したい事業アイデアを生むにもおススメです。

羽田からの空輸ができる点で、広範囲での物流のスピードは圧倒的に有利と思われます。倉庫なども多く、土地の活用方法もアイデア次第で可能性は無限大です。

本イベントを主催する大田区産業振興協会も、羽田はHANEDA×PiOという拠点もあり、みなさんのビジネスをサポートする体制も充実です。

[ HANEDA×PiO ]

【大田区×ビジネスアイデアのタネ②】
最大の特徴、ものづくりの町
大田区といえばモノづくりの町。約3,500を数える金属加工の町工場がひしめきあい、従来の機械関連のほか、航空宇宙分野、医療、ロボティックスの先端産業も盛んです。

こうした町工場とスタートアップをつなげる活動も起こし始めるなど、みなさんの視点とアクション次第で、町工場も有力な資源となります。

ものづくりが盛んなのでプロトタイプを作りやすいという点は東京でもこの地域が有利。「こんなのを作りたい」を相談しながら作れる町工場に繋げる、起業支援も充実しているのは強みだと思います。

町工場を活用したサービス開発
中小の町工場と連携したサービスづくりとして、自分がやりたかったビジネスを描いたり、工場などの産業を見学、体験ができる観光「インダストリアルツーリズム」の事業化など、アイデアが出やすいのがこの分野の特徴です。

[ おおたオープンファクトリー ]

【大田区×ビジネスアイデアのタネ③】
下町にひしめく飲食店
蒲田~大森は餃子の有名店がひしめく聖地。下町風情があり、飲み歩くにも楽しいエリア。新型コロナウィルス感染症を乗り越えて、飲食を楽しめるサービスの出現が望まれます。

[ OnTrip JAL | “羽根つき餃子の聖地”と呼ばれる蒲田でおすすめ店をはしごする ]

近年は、大田区山王発の地ビールなども誕生するなど、地元での起業もこの分野から生まれています。

[ 大森山王ブルワリー ]

また、こうした下町風情のある地域からほど近くに、田園調布や山王など、閑静な住宅地を擁するのも、大田区の顔のひとつです。

【大田区×ビジネスアイデアのタネ④】
ホビー、サブカルにも強い
手芸用品・生地・ホビー材料専門店「ユザワヤ」がある大田区蒲田は、コスプレイヤー御用達のエリア!アニメ系のショップもあり、コンテンツ好きな人にも楽しめる街です。

[ ユザワヤとコスプレイベントとの連携事例 ]

また、アニメ・デザイン館を擁する日本工学院専門学校も蒲田に立地。同校のクリエイターズカレッジには、テレビ・映画、声優・俳優、演劇・芸能・舞台、アニメ・マンガなど多彩な学科・コースが設置されています。

[ 日本工学院専門学校 | 蒲田キャンパス ]

【大田区×ビジネスアイデアのタネ⑤】
歴史資源が豊富
観光資源となりうる素材が多いのも大田区の強みです。日本考古学の発祥となった大森貝塚や、大田区山王、馬込一帯に暮らした文士・芸術家の住居跡が多い馬込文士村、池上本門寺とその門前町など、歴史ファンのみならず、だれでも知っている史跡や人物に触れることができます。

[ 大森貝塚 ] [ 馬込文士村 ] [ 池上本門寺 ]

温泉もある水辺の町
大田区の南端には多摩川が流れ、東京湾に注がれています。多摩川の河川敷や平和島エリアは、スポーツやレジャーを楽しむことができます。

また、東京都内は温泉がある地域が多く、大田区もそのひとつ。都内の温泉の特徴でもある黒湯が楽しめる銭湯などもあり、出張などで羽田空港を往来する人々にとっても癒しスポットとなっています。

[ 大田区観光ガイド | 朝と夜をもっと楽しむ ]

東京ローカルとした様々な個性を持つ町、大田区。みなさんが叶えたいビジネスアイデアと、大田区の個性をかけあわせることで、自分ならではの事業を生み出すことができるのが、「READY→Startup!OTA TOKYO」の楽しみ方でもあります。